機能性表示食品の届出情報公開データベースの更新が24日にあり、ラフマ由来の機能性関与成分に関する新規ヘルスクレームを含む16件の新規届出が公開された。

精神的なストレス・日中の眠気を緩和　SRで届け出る

　これまでに80件を超える届出があるラフマ由来ヒペロシドおよび同イソクエルシトリンについて新たな届出を行ったのは、㈱東洋新薬（本部：佐賀県鳥栖市）。同社で新たに実施したヒト試験（プラセボ対照ランダム化二重盲検クロスオーバー比較試験）に基づき、システマティックレビュー（SR）を行い、「精神的なストレス」や「日中の眠気」を緩和する旨の機能性表示を届け出た。

　ラフマは、睡眠をケアする植物由来の機能性関与成分として届出件数を伸ばした。既存のヘルスクレームは、「睡眠の質（眠りの深さ・起床時の睡眠に対する満足感）の向上に役立つことが合報告されています」。それに対して同社が新たに届け出た表示は、「日常生活における精神的ストレスをやわらげる機能や、日中の眠気をやわらげる機能が報告されています」。

　東洋新薬によれば、有効性が確認された関与成分の1日当たり摂取量は、既存のヘルスクレームと同じ、ラフマ由来ヒペロシドおよび同イソクエルシトリンとして各1mg。このため、同社が用意したSRを活用することで、「（既存ヘルスクレームの）睡眠の質訴求と組み合わせた機能性表示食品の開発が可能になる」としている。

ルテイン・ゼアキサンチンで肌訴求 紫外線刺激から保護

　この日公開された新規届出は、届出番号H862から同877までの16件（サプリメント、それ以外の加工食品が8件ずつ）。

　この中には、ルテイン・ゼアキサンチンに関して新規のヘルスクレームも含まれる。「紫外線刺激から肌を保護するのを助ける」旨の表示をオルト㈱（東京都渋谷区）が届け出た。同社が届け出たSRは、イタリアで実施された、ランダム化並行群間比較試験に関する論文1報を最終的に採択したもの。紫外線に対する皮膚の反応の違いを表す「フォトスキンタイプ」を根拠に、日本人への外挿性を説明している。

初の届出者にTENGAヘルスケア　乳酸菌UREX配合のサプリ

　この他、性生活に関わる製品を販売する㈱TENGAヘルスケア（東京都港区）からの届出が初めて公開された。「UREX」のブランド名で知られる乳酸菌GR-1およびRC-14を機能性関与成分にしたサプリメントを届け出たもので、「膣内環境を良好にし、膣内の調子を整える」旨を表示する。

　なお、この日の更新では、既存届出の取り下げに関しても情報が更新された。米由来グルコシルセラミドを関与成分にした玄米加工品の届出を2件、「ミツハシライス」のブランドを持つ㈱ミツハシ（神奈川県横浜市）が取り下げた。昨年11月に届け出ていたが、「販売予定がないため」取り下げるという。同10月に届け出ていた同類・同名の製品を残すかたち。

　また、三井農林㈱（東京都港区）がイヌリンを関与成分にした粉末飲料の届出を「販売予定がなくなった」ことを理由に取り下げた他、㈱やずや（福岡県福岡市）がアンセリンを関与成分にしたサプリメントの届出を「販売終了」のため取り下げた。

　24日に公開された新規届出16件の概要は下の一覧のとおり。

【石川 太郎】

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