消費者庁の権限委任を受けた北海道経済産業局は6月25日、電話勧誘販売を行う㈲マイケア（東京都新宿区）に対し、特定商取引法違反を理由とする3カ月間の業務停止命令を下した。同社代表の前野沢郎取締役に対しても、同様の業務に関わることを禁じる業務禁止命令が下された。

　問題となったのは、健康食品『琉球サプリ 一望百景』の電話勧誘販売。同社は昨年2月頃、「ルテインがなんと、業界最大量の20ミリグラムも配合されておりますので」、「ルテインは業界最大量の20ミリグラムも配合されておりますので」などと、あたかも同品が他社製品と比較して最も多くのルテインが配合された商品であるかのように不実告知を行っていた。北海道経済産業局は、同社の表示内容について、特商法第21条の2の規定に基づき、期間を定めて合理的根拠の提出を求めたが提出資料は裏付けとなり得るものではなかったため、同法23条第1項に基づき電話勧誘販売に関する業務の一部（勧誘、申込受付及び契約締結）の停止を命じた。
　加えて、マイケアは売買契約締結時に、契約解除に関する情報を法定通り記載していない書面を交付していたことが判明。これにより、同法第19条第1項に違反したと認定されている。

　このため、マイケアに対して勧誘・申込受付・契約締結の3業務を、6月26日～9月25日まで停止するよう命じた。また、法令遵守体制の整備や再発防止策の策定・徹底を指示されている。対象となる過去の契約者には、処分内容を通知したうえで、報告を北海道経済産業局に提出することが義務付けられた。
　なお、同社の前野代表に対しては、処分期間中に同様の業務に再従事することを禁じる業務禁止命令が下されている。

【編集部】

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