スノーデン㈱（東京都千代田区、明壁正英会長）が新しい化粧品原材料を開発、来年1月から販売を始める。プラセンタ（ブタ胎盤）を乳酸菌で発酵分解させた発酵液。発酵工程で産生される、さまざまな代謝産物が含まれるという。一般的なプラセンタエキスの製法と異なるもので、同社で製法を開発した。「乳酸菌分解プラセンタ発酵液」の製品名で売り出す。

　同社が9日発表した。原料には国内で調達するプラセンタを使用。それを乳酸菌で発酵分解させた上で、一般的なプラセンタエキスの製法である酵素分解を行うハイブリッド（2段階）製法を取る。このため乳酸菌発酵で産生された代謝産物に加え「従来のプラセンタエキスの特性も併せ持つ」という。

　プラセンタを発酵させる乳酸菌には、同社独自の「PR31株」（Enterococcus faecalis PR31）を使用する。この乳酸菌は、中国新疆ウイグル自治区の伝統的発酵乳、キテックから分離されたもので、胎盤を直接、発酵分解させる活性を持つという。岡山大学の宮本拓名誉教授が保有する乳酸菌ライブラリーの使用許諾を得て、200種類の中から選抜した。

　INCI（インキ）名は「Enterococcus Faecalis／Pig Placenta Ferment Filtrate」、化粧品成分表示名称「エンテロコッカスフェカリス／ブタプラセンタ発酵液」。また製品名は「乳酸菌分解プラセンタ発酵液PB」または「同PI」で、全成分表示は「PB」が「エンテロコッカスフェカリス／ブタプラセンタ発酵液、BG、ペンチレングリコール、フェノキシエタノール」、「PI」が「エンテロコッカスフェカリス／ブタプラセンタ発酵液、イソペンチルジオール、ペンチレングリコール」。

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