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プラズマ乳酸菌、販売金額4割増 
22年1~3月 前年比 素材認知度向上など寄与

 キリンホールディングス㈱(東京都中野区、磯崎功典社長)によると、同社独自の機能性食品素材「プラズマ乳酸菌」を配合した機能性表示食品を始めとする国内外のプラズマ乳酸菌関連事業の今年1~3月販売金額が、前年比で約4割増と大幅な伸びを示した。

 認知度の向上が要因とみられる。同社の調べで今年4月時点のプラズマ乳酸菌の名称認知率は、直近1年間で約16%も増加(21年5月時点と比較)。新型コロナ禍を背景にした健康意識の向上に伴う免疫に対する関心の高まりに加え、昨年9月および今年3月末から放映を開始したテレビCMなどが、認知度を押し上げたと考えられる。

 また、商品ラインアップの拡大も要因。3月から全国展開を開始した小型ペットボトル飲料『iMUSE 朝の免疫ケア』が、プラズマ乳酸菌配合食品と消費者との接点を大きく広げる役割を果たした。加えて、外部企業(パートナー企業)への素材供給も接点の拡大に寄与した。素材供給を通じて、プラズマ乳酸菌配合食品は現在、青汁、のど飴などにも広がりを見せている。

 さらに、海外での販売も好調に推移している。20年1月から素材販売を進めている米国市場では、現在までに7社9商品を購入できる環境が整った。また、19年から配合飲料を販売しているベトナムでは、今年3月末時点で21年の年間販売数量を突破した。22年初頭からの販売エリア拡大、顧客接点の拡大、免疫に対するリテラシーの向上を受けたものだという。

サプリメント、約8割増

 22年1~3月におけるプラズマ乳酸菌配合食品のカテゴリー別販売動向をみると、サプリメントの合計販売金額は前年比で約8割増と大きく伸びた。テレビCMや番組での放映と連動するかたちでデジタル広告の出稿を最大化したことで、新規顧客の購入が促進されたという。

 飲料も好調で、合計販売数量の前年比は約2割増を示した。『iMUSE 朝の免疫ケア』が当初の販売計画を上回ったほか、量販チャネルでの店頭活動や販促施策を行った『生茶 ライフプラス 免疫アシスト』も、1~3月累計の販売数量が計画を上回った。

 素材供給先であるパートナー企業商品の動きも好調だ。㈱日本薬健(東京都港区)が今年発売した『プラズマ乳酸菌免疫ケア青汁』は、3月末時点の採用店舗数が目標比で170%と、目標を大幅に上回ったという。

(冒頭の画像:消費者との接点を広げる役割を果たした『iMUSE 朝の免疫ケア』)

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