ファーマフーズ、約10億円の最終黒字 22年8月~23年4月期(3Q)、連結売上高525億円に
㈱ファーマフーズ(京都市西京区、金武祚社長)の2022年8月~23年4月の連結業績は、売上高が525億3,300万円になった。全ての事業セグメントで増収。前年同期に対して19.3%増加した。純損益は、10億6,800万円の黒字。BtoC事業(通信販売)にかかる広告宣伝費の適正化を図ったことで、前年同期の2億8,400万円の最終赤字から黒字に転換した。経常利益は47%増の15億8,200万円だった。
同社が5日に発表した。セグメント別の連結売上高は、BtoC事業が19.5%増の457億7,900万円(利益16億2,200万円、前年同期比97.2%増)、機能性食品素材の原材料販売などBtoB事業が13.3%増の64億5,500万円(10億6,900万円、6.5%増)、抗体創薬を手がけるバイオメディカル事業が501.4%増の2億8,300万円(1億7,700万円の損失)だった。
今期はBtoC事業の広告宣伝費を抑制している。第3四半期の広告投資は82億2,900万円と、第1四半期に比べて40億円少なかった。その中で、4月末時点の定期顧客件数は99万1,535件(前年同期98万2,458件)。第1四半期の約114万件からは減少傾向を示しているものの、同社では、「一定水準を維持」しているとする。
BtoB事業では、機能性表示食品に対応する「ファーマギャバ」を売れ筋とする機能性素材カテゴリの売り上げで13億8,100万円を計上。前年同期比で28.5%の増収となった。最終製品のOEM、越境EC、自社ブランド製品などをBtoBチャネルで展開する機能性製品カテゴリも好調に推移。前年同期比84.0%増の12億2,200万円を計上した。