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ビーエイチエヌ・恩田社長インタビュー

健康食品受託製造(OEM・ODM)メーカーとしてきめの細かい対応で知られるビーエイチエヌ㈱(東京都千代田区)は今年9月28日、株式と経営権を化粧品原料商社大手の岩瀬コスファ㈱(大阪市中央区)に譲渡、石原健夫社長が退任し新社長に恩田明広氏が就任した。同氏は岩瀬コスファの取締役も兼任する。今回の譲渡劇の真相と今後の戦略について恩田社長に話を聞いた。

――経営権譲渡の経緯についてお聞かせください。

恩田 岩瀬コスファでは、5年前に策定した第8次中期経営計画でウェルネス事業の拡大を1つの大きな柱に据えていましたが、今年1月よりスタートした第9次中期経営計画でも4本の柱の1つにウェルネス事業を位置付けています。

――4本の柱とは?

恩田 岩瀬コスファは「美と健康」を通じて、より多くの人々のより多くの喜びに貢献するという理念を掲げています。「美」については化粧品原料商社としてすでに国内外で大きなシェアを獲得しています。これらのコア事業の価値を最大化するというのが大きな目標です。2番目が海外事業の拡大、3番目がウェルネス事業で、4番目は新規事業の展開です。加えて、成長基盤として企業インフラの強化・組織人材の強化があります。

――具体的には?

恩田 岩瀬コスファはご存知のとおり化粧品の原料を90年間続けており、仕入先が約600社、販売先は3,000社以上あります。仕入先には化粧品にも健康食品にも使える原料を扱う会社が多い。お客様は主に化粧品メーカー様・OEMメーカー様ですが、今は横展開にともない内外美容系サプリメントを開発したいという声も増えています。10年ほど前から健康食品原料の取り扱いをやっていたのですが、原料商社としてできることには限りがあります。素材の開発から製品提案も行っていますが、自社で品質担保できるような製品の製造工場も欲しいという話があり、化粧品プラス健康食品分野というものを大きな柱にしたいと考えていました。

――そこで、ビーエイチエヌに白羽の矢を?

恩田 他社との提携も考えていましたが、なかなかご縁がありませんでした。売上があればいいというわけではなく、研究開発をしっかりと行うことができ、かつ品質を担保することができる製剤設備を備えた工場があればと考えていました。
今から自社で工場を設立するよりも、健康食品分野では岩瀬コスファよりも1歩も2歩も先を行っているビーエイチエヌと一緒にやらせていただこうと。ただ、顧客や仕入先については幅広いネットワークがありますし、グループとしてシナジー効果は大きいだろうと考えています。

――ビーエイチエヌの新しい代表という立場からご意見をいただけますか。

恩田 コロナ禍で健康産業が急速に伸びつつあるなか、ビーエイチエヌとして会社を発展させるためには中長期的な視点でしっかりと取り組む必要があるでしょう。研究開発力がしっかりしていても、さらに大きくするためには投資が必要になる。成長を加速するためには一緒に手を組むことが有用だと思います。
いろいろな提携の仕方はあったのですが、上辺だけ提携するのではなく、ビーエイチエヌ・岩瀬コスファ共に協力して成長する。それから、健康食品業界全体にも会社として貢献する。全てのステークホルダー、仕入先、販売先、そして社員に対してもきちんとコミットし、将来にわたって成長を目指すという意味で、株式と一緒に経営権も受け継いで事業を承継するかたちにしようということになりました。健康食品分野においては間違いなくビーエイチエヌを核として、そこに市場全体のネットワークなどをオンして伸ばしていく。買収とか非買収とかではなくて、グループの中で事業承継をするというのが今回の目的です。今まで続けてきた取り組みや組織を根本的に変えるものではありません。

――ありがとうございました。

【聞き手・文:田代 宏】

COMPANY INFOMATION
所在地:東京都千代田区神田錦町1-16(本社)
TEL:03-5281-5661
お問い合わせ:https://bhn.co.jp/contact
URL:https://bhn.co.jp
事業内容:健康食品、化粧品の製造

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