ビタミンCサプリメントの過剰摂取で健康被害
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所は30日、ビタミンC(アスコルビン酸)サプリメントの摂取による健康被害情報を公表した。
米国在住の前立腺肥大症と小腸切除歴がある69歳の男性が、ビタミンCサプリメント(1日当たり2g)を2年以上にわたって摂取したところ、3週間にわたる尿量減少、倦怠感、食欲不振、錯乱を生じた。
検査により、血清尿素窒素(BUN)とクレアチニンの上昇、尿管内のシュウ酸カルシウム結石が認められた。ビタミンCの過剰摂取と病歴に誘発されたシュウ酸腎症と考えられたという。男性はビタミンCサプリメントの摂取中止と加療によって改善した。