ドーウ、北海道からヘルシーな食事を提案
同社は、北海道札幌市を基盤とする北武グループ(小西政秀代表)の、食のインターネット通販会社として2020年9月に設立された。グループの食品製造部門である㈱北武フーズ、機能性表示食品開発支援でも実績ある㈱クリニカル・サポート・コーポレーションと連携して、北海道からおいしく、ヘルシーな食事をインターネット通販で販売する。
<ヘルシー洋食を提案>
同社は、コロナ禍でさまざまな弊害が出るなか、現状を、北海道のような農水産物の豊富な地域が、ダイレクトに消費者に販売する好機ととらえている。D2Cという形で、直接インターネットで消費者に販売できる商品を開発している。
まず第1弾のプロジェクトとして、フレンチシェフとして実績ある今平慎太郎氏と連携し、「VIMY」というヘルシー洋食の販売を開始した。「VIMY」のブランドコンセプトは、Vital & Impressive Meal for Youという意味ももたせ、北海道の本物の農水産物を使い、北海道からは珍しい洋食という形の商品を展開している。
究極の素材をつくる生産者の思いと品質をベストな料理にするために、全ての工程1つずつ丁寧に仕上げている。これによって、油は極限まで落とし、洋食特有の油を感じさせない商品に仕上がっている。
商品を製造するシェフの今平氏は、北海道生まれの47歳。高校卒業後、道内のホテルで和食、フレンチの修行。04年から、札幌の高級フレンチレストランの総料理長を務めた。14年に、札幌国際芸術祭で、外資系ブランドとのコラボレーション・ディナー企画を担当。その後、パリに本店をもつレストラン「Usagi」の「Usagi Tokyo」(東京代官山)のシェフとして腕を振るった。
17年から札幌でオーナーシェフとして本格レストラン「ユニヴェールエス」を展開している。VIMYブランドは、国内だけでなく海外も視野に入れている。
<新たな商品コンセプトにも着手>
第2弾プロジェクトとして同社では、欧米で市場ができつつあるプラントベースのライフスタイル、野菜を中心とした食生活者をターゲットに、「VIMY Plantly」というメッセージで、野菜だけでつくる新しい商品も開発している。すでに商品化も進んでおり、9月から販売を開始する予定。プラントベースの食のライフスタイルは、有名サッカー選手などが疲れにくいなどとする体調管理面で実践しており、第一線のビジネスマンもその影響もあり実践者が増えている。同社は、北海道の良質な農産物を使い、これまでにない食品で新しい市場の創造を目指している。
<グループ連携で展開>
同社のグループ会社で、食品製造部門を担う㈱北武フーズ(北海道札幌市)は、1956年に前身の北二田村食品㈱として創業した。現在、札幌市西区に本社工場、小樽市に花月工場を持つ。昨年9月には、冷凍設備の工場も新設し、新しい食品市場に向けて基盤整備を進めている。同工場は、D2C事業の製造拠点となることから、㈱クリニカル・サポート・コーポレーションの衛生管理サービスとの連携の上、最先端の衛生設備も段階的に進める。
<臨床試験のノウハウを商品開発に応用>
同社のグループ会社には、医薬品の臨床試験実施施設支援機関の㈱クリニカル・サポート・コーポレーション(北海道札幌市、千葉俊秀社長)がある。グループの医薬品臨床試験を中心として保健機能食品・化粧品のヒト臨床試験から機能性表示食品のシステマティック・レビュー(SR)業務、各種統計解析業務まで幅広く受託している。
こうしたグループ内のリソースを活用し、今後、同社では、確かな味、素材、エビデンスにこだわった商品開発の支援も行う計画だ。
所在地:北海道札幌市豊平区月寒中央通6丁目1-15 北武第1ビル4F(本社)
TEL: 011-826-3699
E-mail:contact@doou.jp
URL:www.doou.jp
事業内容:食品のインターネット通販事業