トクホ公正取引協議会が発足、表示・広告の適正化を推進
<公正マークはカテゴリー別に25種類>
特定保健用食品(トクホ)公正競争規約の運用開始へ向けて、「特定保健用食品公正取引協議会」の設立総会が27日、都内で開催された。消費者庁の伊藤明子長官から公正競争規約認定証が授与された。トクホの表示・広告の適正化を推進するため、今後は業界が自主的に取り組む。
同協議会には、正会員25社と賛助会員1社が参加。事務局によると、「これから働きかけて、100社の参加を目標に置いている」。会長には下田智久氏(前日本健康・栄養食品協会理事長)が就任した。
公正競争規約は今月21日に施行。トクホの容器包装の表示と広告を対象とし、誇大表示や不当表示の禁止などを定めている。詳細は運用基準で規定する。
参加企業は「公正マーク」を容器包装や広告に表示できる。公正マークはカテゴリー別に合計25種類を用意。「食後血糖値」「中性脂肪」「コレステロール」「血圧」「歯」「おなかの調子」などがある。
同協議会は規約の周知、相談や指導、規約の順守状況に関する調査などを行う。また、参加企業による規約違反が疑われる場合には調査に乗り出す。違反が認められた企業に対しては、必要な対応を取るように警告する。これに従わない場合は違約金を課し、除名する。
認定証を授与した消費者庁の伊藤長官は、「協議会は大きな役割を果たすと思っている。消費者庁も公正取引委員会も、できる限りの協力をしていきたい」と今後の活動に期待を寄せた。
(写真:消費者庁の伊藤長官(左)と公正取引協議会の下田会長)