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タカマ、サラシアエキス末を自主回収 松浦薬業の製造過程でエフェドリンが微量混入、同じラインで葛根湯を製造

 ㈱タカマ(山口県下関市、高松日出子社長)はきょう25日、同社で販売した健康食品などに使用する原材料「サラシアオブロンガ・エキス末B」の一部ロットから医薬品成分のエフェドリンが検出されたため、自主回収を行うと発表した。

 自主回収の対象は、2021年11月から22年10月までに製造された「2111」、「2112」、「2206」、「2206A」、「2207」、「2210」、「2210A」の計7ロット。いずれも製造は、天然物医薬品等を製造販売する松浦薬業㈱(名古屋市昭和区、松永祥吾社長)に委託していた。当該ロットを持つ顧客らに対し、速やかに返品するよう、呼びかけている。

 発表によれば、検出されたエフェドリン含有量は、製品1g当たり0.00051mgとごく微量だった。タカマらは、「仮に(エフェドリンが検出された)弊社エキスを大量摂取した場合でも、健康被害を及ぼすものではない」とする見解を示している。エフェドリンは、漢方薬の葛根湯などに含まれる医薬品成分。米国では、同成分単独のOTC医薬品について、1日あたり最大150mgを用量に設定しているという。

 サラシアエキス末に本来含まれていないエフェドリンが検出された理由についてタカマは、製造を委託していた松浦薬業が、同じ製造ラインで、エフェドリンを含む葛根湯エキスを製造していたと説明。その残留物が混入した、としている。製造ラインの洗浄管理が十分に行われていなかったようだ。

 同社は発表で、「現時点で本件に起因する健康被害等の報告はない」とした。だが、「定量下限値(0.33μg/g)を超えた医薬品成分の混入は許されるものではなく、今回の自主回収に至った」と、自主回収を決断した理由を説明している。

【石川太郎】

(冒頭の写真:タカマが25日、同社ウェブサイトに掲載した自主回収を伝える文書)

関連資料:「「サラシアオブロンガ・エキス末 B」に関するお詫びと一部製品の自主回収のお知らせ」(タカマのウェブサイトへ)

関連記事:ライザップ、サプリの自主回収を発表 『COMMIT WITH LIMIT+』の一部に医薬品成分が混入

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