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スルフォラファンに新ヘルスクレーム 【機能性表示食品届出DB更新】認知機能の一部、処理能力向上助ける

 機能性表示食品の届出データベース更新が11日と15日にあり、合わせて12社15件(サプリメント(10件、サプリ以外の加工食品5件、生鮮食品ゼロ件)の新規届出が受付公開された。既存の機能性関与成分、スルフォラファングルコシノレートについて、同成分では従来になかったヘルスクレームを行う届出が含まれる。

 肝臓の健康をケアする機能で40件近い届出がある、ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファングルコシノレートについて新たなヘルスクレームを届け出たのは、カゴメ㈱(名古屋市中区)。「加齢に伴い低下する認知機能の一部である処理能力(視覚情報を素早く処理し、速く正確に作業を行う能力)の向上をサポートする機能」がある旨を、システマティックレビューに基づき届け出た。

 届け出たのは、『サエルン』を製品名とするサプリメント(錠剤)。トマトジュースや野菜ジュースの製造販売で知られる同社だが、サプリの届出も一部で行っている。これまでに、スルフォラファングルコシノレートを機能性関与成分として配合した『スルフォラファン』や、トマトリコピン配合の『カゴメリコピンコレステファイン』などを発売している。

撤回届出、5日間で30件

 2023年度の届出番号「I」シリーズの届出件数は累計1,338件になった。現時点で最新の届出の届出日は2月29日付。3月31日までの届出が23年度分に組み込まれるため、同年度の届出件数はさらに増える。ただ、先月22日、小林製薬㈱(大阪市中央区)が販売していた機能性表示食品のサプリメントの関係性が疑われる健康被害の広がりが明らかにされた。このため同月25日以降の届出は鈍化している可能性がある。

 一方で、撤回届出は増えている。届出データベースによれば、今月4日から10日までの土日を除く5日間で、累計30件の撤回届出が新たに積み上がった。撤回の理由は販売終了が大半だが、中には、「販売不振で以前に製造を終了。再製造の見込みがない」と説明するものも見られる。

 23年度は、今年初頭に生じた、ナチュラルメディシン・データベースの利用規約変更の余波も受け、例年よりも撤回届出が多い傾向が認められていた。その中で、先月25日以降に行われた撤回届出の件数は累計180件超(今月10日時点)に上り、ひと月あたりに公開される新規届出を大きく上回っている。

【石川 太郎】

4月の届出DB更新:【2日】東洋新薬、コラーゲンで新規ヘルスクレーム 腰の不快感軽減
        :【5日】小林製薬問題以降の撤回届出150件超える
        :【10日】スマホ時代の必需品になるか 近見作業時のアイケア機能、サプリで提供

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