シボラナイトGOLDへの広告投資を強化 ファーマフーズ、定期顧客の急増受け
大規模広告投資実行で今期赤字見通し
㈱ファーマフーズ(京都市西京区、金武祚社長)は3日、2022年7月期の通期連結業績予想の修正を発表し、最終損益が赤字になりそうだとする見通しを示した。
従来予想は約40億円の黒字だったが、一転して15億円の赤字になる見通し。昨年8月末に完全子会社化した明治薬品㈱が通信販売で展開している機能性表示食品のサプリメント『シボラナイトGOLD』の定期顧客件数が急増しているため、下期に200億円以上の広告宣伝投資を実施し、さらなる顧客拡大を図ることにした。第4四半期にも50億円程度の広告宣伝投資を行う予定で、このため一時的に赤字になる見通し。広告宣伝にかかるコストは23年7月期に回収する。
シボラナイトGOLD、定期顧客件数が28万件超に
ファーマフーズによると、機能性関与成分のエラグ酸に、体重や体脂肪などの減少をサポートする機能が報告されている旨を表示する『シボラナイトGOLD』の定期顧客件数は現在、約28万4,000件(5月末時点)に上る。1月末時点では約1万5,000件だった。通信販売事業で主力の『ニューモ育毛剤』を超えるペースで定期顧客件数が増加しているという。
連結売上高予想については、従来予想からほぼ据え置きの609億円(前期比約30%増)、営業損益については約300万円の黒字がそれぞれ見込まれるとした。「ニューモ育毛剤等のリピート購入など既存事業は好調を維持」(同社)しているため、営業黒字、経常黒字は確保できそうだとしている。
第3四半期連結売上高440億円、前年同期比30%増
ファーマフーズが同日発表した22年7月期第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比30.5%増の440億5,000万円、営業利益は同64.6%減の9億3,100万円、経常利益は同60.4%減の10億7,600万円だった。売上高のうち、サプリメントや化粧品などの通信販売を行うBtoC事業の売上高は383億700万円で、前年同期比は21.7%の増加。シボラナイトGOLDがけん引するかたちで定期顧客の増加ペースが拡大し、グループ全体の定期顧客件数は4月末時点で98万件を超えたという。
(冒頭の画像:定期顧客件数が増加している『シボラナイトGOLD』のパッケージ。ファーマフーズ22年7月期第3四半期決算補足説明資料より)