シトルリンの運動パフォーマンス改善機能「認められず」
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所は8日、「シトルリン」にトレーニングのパフォーマンス改善機能が認められなかったとする研究結果を公表した。運動機能の向上をうたったシトルリン配合のサプリメントが販売されているが、研究結果はそうした効果を否定する内容となった。
シェフィールドビジネススクールやシェフィールドハラム大学などの研究グループは、定期的な筋力トレーニングを6カ月以上継続している成人の男女15人を対象に、二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験を実施。
シトルリンリンゴ酸8g含有のジュースをジャーマンボリュームトレーニング(GVT)前に摂取させたところ、トレーニングの反復回収への影響が認められなかった。一方、トレーニング後72時間の総筋肉痛は増加した。
研究グループは、コーチとアスリートはメーカーの主張との不一致に注意する必要があると指摘している。