コーヒーと医薬品の相互作用
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所(東京都新宿区)は8日、素材情報データベースに「コーヒー(カフェイン)」と医薬品との相互作用に関する情報を追加した。
双極性障害のためアリピプラゾール(抗精神病薬)24 mg/日、リスペリドン(抗精神病薬:CYP2D6、CYP3A4基質)5 mg/日、バルプロ酸(抗てんかん薬)600 mg/日を服用していた54歳男性(日本)が、コントロール不良のため炭酸リチウム(躁うつ病治療) 400 mgより服用開始後、約1カ月で1,400 mg/日まで増量したが、血中リチウム濃度は治療域下限を下回った状態が持続した。
1日にコーヒー13~20杯(カフェイン約1,300~2,000 mg/日含有)を摂取していたため、1日10杯までに減量したところ、血中リチウム濃度が上昇し、精神症状が改善したという。