コロナの真相(3)~世界のコロナ感染率は人口密度と地域で決まる!
(公財)食の安全・安心財団理事長 東京大学名誉教授 唐木英明
〇世界は感染率で欧米諸国(高感染地域)とアジア太平洋地域(低感染地域)に分けられ、共に人口密度と相関する(左)。低感染地域を拡大するとさらに超低感染地域が存在する(右)。
〇徹底した対策で感染者をほぼゼロにしたため、人口密度と相関しないのはNZ・中国・台湾・ベトナムだが、現在は感染が拡大している国があり、対策の限界を示している。
〇高感染地域の欧米諸国では、同様の厳しい対策を実施しても感染率の低下は小さかったが、ワクチン接種が進んだ国では感染率が大きく低下し、従来の対策と段違いの効果を示している。
●結論:感染率から世界は4つの地域に分けられ、その要因は人口密度と地域差(Factor X)とワクチンを含む感染対策の3つである。そして根本的な感染対策はワクチンしかない。
●日本は超低感染地域に含まれ、感染は「さざ波」程度であるにもかかわらず、第1波から現在まで1年半にわたって毎日、医療崩壊を叫び続けることは危機管理の大きな失敗を意味する。
<著者プロフィール>
1964年東京大学農学部獣医学科卒。農学博士、獣医師。東京大学農学部助手、同助教授、テキサス大学ダラス医学研究所研究員などを経て東京大学農学部教授、東京大学アイソトープ総合センターセンター長などを歴任。2008〜11年日本学術会議副会長。11〜13年倉敷芸術科学大学学長。専門は薬理学、毒性学、食品安全、リスクコミュニケーション。
※「コロナの真相」は、唐木英明氏のフェイスブックからの転載です。