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グミ型サプリ、小ロットからOEM 中日本カプセル、健康食品GMP工場に設備導入

 健康食品・サプリメント受託製造の中日本カプセル㈱(岐阜県大垣市 、山中利恭社長)が設備投資を実施し、グミを製造できるようにした。機能性のある食品成分を内部に充填したグミの受託製造を年内にも本格化させる。需要拡大が見込まれているグミ型サプリメントの受託開発・製造に小ロットから対応する。

 ソフトカプセルの製造を行う本社第三工場にグミの製造ラインを新たに導入し、二重構造(センターイン方式)グミを製造できるようにした。現在、製品試作を進めている。同工場は、(公財)日本健康・栄養食品協会による健康食品GMP適合工場認定の他、ISO22000認証をそれぞれ取得している。

 一般的な単層グミは「お菓子との区別が難しい面もある」(須原渉・開発部長)。そのためセンターイン方式を採用した。内部に機能性食品成分を充填する方式は、同様に多層構造を持つ、主力生産品目のソフトカプセルをはじめハードカプセルとも親和性が高い。製品開発、製造、品質管理の面で「カプセルメーカーの強みを生かせる」(同)と見て、設備投資を決めた。

 コーンスターチなどスターチ(でんぷん)を使わないスターチレスグミ成型機を導入した。グミの成型で一般的なスターチモールド方式は、スターチを再利用する必要がある。そのため各製品で使用する原材料が混ざり合うことがある。一方、ノースターチモールド方式はそのリスクを減らせる。一般的な食品に比べて高レベルの製造・品質管理を求められるグミ型サプリメントの製造に適している。

 年内中に、さまざまな機能性食品成分を内部に充填したオリジナル機能性グミの開発、製造を請け負えるようにする。グミはカプセルとは違い、風味も重要になるが、機能性飲料の受託開発を手がけてきた経験を生かす。

 グミ型サプリメントは米国で人気が高まり、日本の健康食品産業でも注目されるようになった。カプセルなどに比べて消費者に身近な食品形状のため、摂取の抵抗感を少なくできるなどのメリットがある。ただ、「グミはどうしてもロットが大きくなる。小ロットでのOEM(相手先ブランドでの製造)に対応できるメーカーがほとんど存在しない」(同)。小ロットからの受注を強みにグミ型サプリメントのOEMに対応し、主力のソフトカプセルに続く柱事業に育てていく考えだ。

【石川 太郎】

(冒頭の画像:試作したセンターイン式グミ型サプリメント/文中の画像:導入したグミ型サプリメントの製造設備の一部。いずれも中日本カプセル提供)

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