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クレベリンの大幸薬品を提訴 興和が株主訴訟を提起「高社長の起訴もあり得る」(興和)

 空間除菌商品「クレベリン」シリーズを展開する大幸薬品㈱(大阪府吹田市、柴田高社長)は19日、代表取締役会長の柴田仁氏が株主訴訟で訴えられたと発表した。原告は大幸薬品の株主でもある興和㈱(愛知県名古屋市、三輪芳弘社長)で、17日、大阪地方裁判所に提訴した。

 興和は、大幸薬品のクレベリン関連商品の生産および販売に関連して、柴田仁会長に注意義務違反などがあったとして、2021年12月期決算の損失額95 億 9,400 万円と同額の損害賠償請求を求めている。これに対して大幸薬品は、訴訟を受けたことについて速やかに電子公告を行う予定とし、業績に及ぼす影響については否定している。

 同社は、「クレベリン」シリーズの販売に当たり、合理的根拠のない優良誤認表示を行ったため、22年1月20日と同4月15日の2度にわたり消費者庁から措置命令を受け、今年4月11日に6億円を超える課徴金納付命令を受けたばかりだった。

 今回、提訴の対象となったのは代表取締役社長の柴田高氏ではなく、柴田仁会長だ。この点について興和は取材に応じ、クレベリン商品の販売以外でも、「寄附をウェブサイトで公表するなど行き過ぎたプロモーションを行ってきた医療関連企業としてのあるまじき姿勢」を問題視。1987年から2010年6月まで、長年にわたり社長として経営に携わり、現在も大株主の1人である会長の責任を追及している。また、柴田高社長に関しては、「どのようなかたちで経営を引き継いでいくのかがまだよく分からない」とし、今後、場合によっては「社長の起訴もあり得る」と話している。1回目の公判日については明らかにしていない。

【田代 宏】

(冒頭の写真:措置命令の対象となった「クレベリン置き型」2カ月タイプ)

関連記事:大幸薬品に課徴金納付命令

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