キユーピー食品直販サイト「Qummy®」開設 ヤマト運輸と3温度帯のD2C流通スキームを構築
キユーピー㈱(東京都渋谷区、髙宮満社長)はこのほど、バラエティ豊かな野菜料理を楽しむための商品と情報を届けるD2C(Direct to Consumer/消費者直販サイト)の新サービス「Qummy®」を立ち上げると発表した。28日から関東地方(1都6県)で販売を開始する。これまで培ってきた商品開発やレシピ提案力、グループの技術を生かして、「あなたとつくる、野菜のある食卓。」をコンセプトに展開する。
また、ヤマト運輸㈱(東京都中央区、長尾裕社長)が持つ3温度帯(常温、冷蔵、冷凍)の物流ネットワークを活用し、同サービスの流通スキームを構築した。常温・冷蔵・冷凍の商品に加え、消費期限が短く取り扱いが難しいパッケージサラダなども品質を保ったまま食卓まで直送する。
ヤマト運輸は、常温・冷蔵・冷凍の33 温度帯の拠点・輸配送ネットワークを活用し、サプライチェーンの上流から下流まで法人企業の物流をサポートしている。また、カーボンニュートラル社会の実現に向け、2030 年までにEVや太陽光発電設備の導入、ドライアイス使用ゼロスキームの運用の構築、使用電力の70%を再生可能エネルギー由来電力へ切り替え、GHGの自社排出量を2020年度比で48%削減することを目指すと同時に、企業の Scope3領域における排出量削減の貢献に向けた取り組みを積極的に進めている。
今回、「Qummy®」の開始にあたり、キユーピーの経営資源とヤマト運輸が持つ拠点・輸配送ネットワーク、決済やコールセンター機能などを組み合わせ、検討開始から短期間で最適な流通スキームを構築した。キユーピーでは、「今回構築した流通スキームを活用し、ミールキットなど商品ラインアップを順次拡充する。また、販売エリアも順次拡大予定」としている。