カバ製品摂取の女性、急性肝不全と診断
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所は11日、カバ製品の摂取による健康被害情報を公表した。
ブラジル在住の女性(45歳、消化性潰瘍治療薬と抗不安薬を服用)が、自己判断によって抗不安薬の服用を中止し、カバ製品(1日当たり100mg)を52日間にわたって摂取したところ、吐き気と黄疸症状を呈し、腎不全、肝性脳症を発症した。
因果関係評価のRUCAMスコアによって、カバ製品の摂取による急性肝不全と診断された。女性は肝臓移植を行い、回復したと報告している。
カバは南太平洋諸島原産のコショウ科の植物。安全性について肝機能障害の報告があり、日本では全草が「専ら医薬品リスト」に区分され、健康食品として使用できない。