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カカオエキス投与でLipin1発現促進 オリザ油化、マウス試験で確認し特許取得

 オリザ油化㈱(愛知県一宮市、村井弘道社長)が機能性食品などの原材料として販売しているカカオエキスの体重コントロール機能の作用メカニズムについて、同社がLipin1と呼ばれる遺伝子の発現を促進させることをマウス試験で確認し、特許権を成立させた。

 同社が19日に発表した。Lipin1とは、脂質代謝の制御因子。発現が促進されることで、脂質代謝の制御機能が向上し、脂質代謝全体を調整することができる、という。今回、同社が取得した特許の発明の名称は「Lipin1遺伝子発現促進剤」。特許番号は第7427397号。

 カカオエキスは、同社が2005年に発売した機能性食品素材。化粧品向け原材料も用意している。カカオから得られるカカオマスの抽出液を加工し、有用成分のテオブロミンの含有量を10%以上、またポリフェノールを20%以上まで高めたもの。これまでの研究で、いわゆるダイエット機能を検証したところ、テオブロミンには脂肪蓄積抑制機能、ポリフェノールには脂肪燃焼機能がそれぞれ確認されているという。

 同社の発表によれば、今回取得した特許は、カカオエキスの、脂肪および肝臓重量の低下機能と、Lipin1遺伝子発現促進機能の評価試験結果を受けたもの。高脂肪食飼育マウスを用いた試験の結果、カカオエキス100mgを10日間投与することによる体重増加抑制、投与10日後の副睾丸脂肪と肝臓の重量増加抑制、そして肝臓でのLipin1遺伝子の発現増加がそれぞれ確認されたという。

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