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オリザセラミド研究論文、IJMSに掲載 セラミド成分の構造活性相関や保湿メカニズムを報告

 オリザセラミド(米由来セラミド素材)に含まれる成分の保湿作用メカニズムなどに関するオリザ油化㈱(愛知県一宮市、村井弘道社長)らによる研究論文が2022年12月、国際学術誌『International Journal of Molecular Science』(IJMS)のオンライン版に掲載された。含有するグルコシルセラミドやヒト型セラミドの保湿作用に関する構造活性相関と、作用メカニズムを明らかにしたもの。両セラミドの、保湿作用メカニズムは、それぞれ異なることが分かったという。

 同社の発表によれば、この研究では、同社で製造するオリザセラミドに含まれる13種類のグルコシルセラミド、6種類のヒト型セラミドを単一分子種として単離・同定し、構造解析を行った。その上で各成分の保湿作用を、ヒト表皮三次元培養モデルの経表皮水分蒸散量を指標にして比較。その結果、特定の構造を持つセラミドのみに保湿作用が認められる構造活性相関のあることが分かったという。強い活性を持つセラミドは、「市場で販売されている植物由来セラミド素材の中では、米およびトウモロコシに多く含まれる分子種だった」としている。

 研究ではまた、グルコシルセラミドとヒト型セラミドの保湿作用に関するメカニズムも検証した。その結果、前者の保湿作用メカニズムは、皮膚の角質層に存在するフィラグリンやコルネオデスモシンの発現増加だったのに対し、後者は角層セラミド量の増加であることを明らかにできたという。

 同社は、今回の新たな研究成果を踏まえて特許を出願した。

 掲載された論文のタイトルは「Comparative Study on Epidermal Moisturizing Effects and Hydration Mechanisms of Rice-Derived Glucosylceramides and Ceramides」。全文はIJMS誌のサイト上で閲覧できる。

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