エリクシノール、ヘンプCBDオイルの販売停止
健康食品の製造・販売を行うエリクシノール(株)(東京都渋谷区、松丸誠社長)は25日、ヘンプ(麻)由来のCBD含有製品の販売を停止すると発表した。日本で販売している製品が、規制に抵触する可能性があるためとしている。
CBDは、ヘンプの主要成分の1つであるカンナビジオールのこと。ヘンプから抽出されるCBDオイルは、健康食品として販売されることもある。
同社では、米国エリクシノール社から原材料・製品を輸入。その際、輸入時の提出書類と分析結果書を確認しているという。
同社はホームページ上で、米国から日本へ輸出された原材料・製品について、日本国内の規定を満たしていない可能性があることから、豪州エリクシノールグローバル社が調査中と説明。販売停止はそうした動きを受けた措置としている。
同社に取材を申し込んだが、「この件については正式な回答を待っているところ。取材には答えない」とコメントしている。
大麻取締法は、大麻草とその製品を対象とし、大麻草の成熟した茎・種子を除外している。成熟した茎・種子以外から抽出されたCBDを含有している場合には、大麻取締法違反に問われる。精神面に作用するTHCなどの成分を含む場合も、同法に抵触する。また、厚生労働省の食薬区分によると、麻について「発芽防止処理されている種子」は非医薬品に当たり、「発芽防止処理されていない種子」は医薬品に該当する。
厚労省では「この件について情報収集しているところ」(監視指導・麻薬対策課)と話している。