ウェルネスフード推進協会、講演会&賀詞交歓会を開催
(一社)ウェルネスフード推進協会(矢澤一良代表理事)は20日、新春特別講演会&賀詞交歓会を都内で開催した。約150人の関係者が参加した。
代表理事の早稲田大学規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門部門長の矢澤一良氏は、「国民のウェルネスフードに対するリテラシーはまだまだ低く、自分に合った健康食品の選定ができない、健康被害に遭う、雑多な健康情報に振り回されるといった状況が多く存在する。このような状況を打破するため、産官学医と連携してセミナーやシンポジウムの開催、展示会などを通じて国民のウェルネスリテラシー向上に貢献し、ウェルネスフード産業が健全に発展するよう尽力する」と挨拶した。
来賓として招かれた(一社)日本抗加齢医学会理事長の堀江重郎氏は、「日本は過去60年、ダムや道路、鉄道などのインフラ整備、家電製品の発達、コンピューターの充実などを果たしてきた。これからの日本にとって最も大切なインフラが食品・栄養だ。食事・食品にお金を使うことで、アンチエンジングや健康寿命の延伸につなげて行きたいと考えている」と話した。
(公社)日本栄養士会代表理事長の中村丁次氏は、「ウェルネスを支える栄養」をテーマに講演。「ウェルネスとは、イルネス(illness)と対照的な言葉で、『病気ではない状態』、つまり『健康(ヘルス)』と表現してきた。しかし、健康は豊かな人生、輝く人生を目指す手段や条件であり、ウェルネスの過程だ。病気や障がいがあってもウェルネスを目指す、そして健康寿命を目指す栄養・食事が重要。また、健康寿命とは、元気で自立でき、快適な生活ができる高齢者を作ることを目標としている。それを可能にするのが日本食で、今日の優れた日本食は日本人の努力によって形成された。『日本の栄養=Japan Nutrition』として世界に広めていきたい」と話した。
(写真:講演の様子)
【藤田 勇一】