かっこ、ローカル検索マーケティング領域に参入
かっこ㈱(東京都港区、岩井裕之社長)はこのほど、「uberall」の日本統括代理店である㈱リカバリー(東京都渋谷区、原口浩一社長)と資本業務提携し、おもにローカル検索マーケティング領域に参入すると発表した。
リカバリー社の発行済株式総数の38.46%を取得すると同時に役員を派遣することで、ローカル検索マーケティングソリューション「uberall」の日本事業に参画し、おもに店舗展開を行う小売・サービス業を対象としたローカル検索マーケティング領域のSaaS事業を行う。
「uberall」は、uberall GmbH(ドイツ、フロリアン・ヒュブナーCEO)がグローバルに展開する、ローカル検索マーケティングソリューション。
同社は、「未来のゲームチェンジャーの『まずやってみよう』をカタチに」という経営ビジョンを掲げ、同社が有するAI・統計学・数理最適化といったデータサイエンスの技術とノウハウをもとに、アルゴリズム、ソフトウエアを開発・提供することで、企業の課題解決やチャレンジを支援する「SaaS型アルゴリズム提供事業」を展開している。
特に、EC分野において、クレジットカードのなりすまし注文などの不正被害の防止、審査業務の自動化を実現するSaaS型不正注文検知サービス『O-PLUX(オープラックス)』を中核製品として展開。中長期での成長戦略として、EC分野だけでなく、新規分野におけるSaaS型サービスの提供により、事業領域の拡大、新たな収益機会の獲得を目指してきた。
同社では、「今後も、経営ビジョンの実現に努めるとともに、セキュリティ・ペイメント・データサイエンスの技術で新しい価値を作り上げる会社として、企業価値の最大化を図る」としている。
※ローカル検索
サーチエンジンで、ある特定のエリアに関連する情報を検索すること。具体的には、店舗名や住所情報での検索ではなく、「赤坂 レストラン」といった地名とサービス名の組み合わせや、「近くのレストラン」「人気 レストラン」といったサービス名+αでの検索を指し、検索結果は、ユーザーの位置情報などによって変わる仕様となっている。ローカル検索は、Googleのトレンドと、公開されているデータに基づくuberall社の試算によると、Google検索全体の50%以上を占めており、近年、グローバルで急速に浸透している。
また、ローカル検索における検索順位を高め、CV率(コンバージョン率:成約率)の高いユーザーを集客するための施策は、「ローカル検索マーケティング」、「MEO(Map Engine Optimization:マップエンジン最適化)」と呼ばれ、注目が高まっている。