機能性表示食品の届出データベース更新が24日にあり、加齢に伴う体調変化を自覚している中高年男性のQOL維持に関わる新しい届出表示（ヘルスクレーム）が受付公開された。中高年男性特有の健康課題に対応する、いわゆる「オムケア」に分類できるサプリメントの届出。機能性関与成分は、3種類の含硫アミノ酸。

　「加齢により感じやすい体調変化（病的、慢性的なものを除く）を自覚している健常な中高年男性の、心理面（加齢により低下を感じやすい落ち着いた気分、加齢により低下を感じやすい意欲的な気分、楽しく穏やかな気分）を維持するのに役立つ機能が報告されています」

　こうしたヘルスクレームを行うサプリメントを届け出たのは、日清ファルマ㈱（東京都千代田区）。タマネギエキス末に含まれる、イソアリイン、シクロアリイン、メチインの3種類の含硫アミノ酸、通称「タマネギアリイン」にそうした機能が報告されているとする。いずれも新規の機能性関与成分。

　研究レビューで最終的に採択した論文は、イソアリイン、シクロアリイン、メチインを含むサプリメントについて、中高年健常男性の加齢によるQOL低下の改善機能を評価したもの。いわゆる「男性更年期」のQOL評価にも使われるAMSスコアのほか、SF-36といった主観的な評価指標で同機能を評価した。作用機序の説明資料によれば、同3つの含硫アミノ酸をそれぞれマウスに投与したところ、テストステロン産生量の低下が抑えられたとする報告がある。

ツルアラメ由来ポリフェノール、SRで初の届出

　また、海藻由来ポリフェノールの一種、フロロタンニンを機能性関与成分とするサプリメントの届出があった。

　海藻のツルアラメの乾燥粉末に含まれる同成分が届け出られたもので、ヘルスクレームは「目や鼻の不快感が気になる健常な方の花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる目や鼻の不快感を軽減する機能があることが報告されています」

　過去に1件だけ届出のある既存の機能性関与成分だが、研究レビューでは今回の届出が初めて。海藻専門メーカーの㈱トリトンフーヅ（熊本県宇土市）が届け出た。

【石川 太郎】

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