【YouTube】除菌効果スプレー販売3社に措置命令
消費者庁は4日、亜塩素酸による除菌効果、空間除菌を標ぼうするスプレーの販売事業者3社に対し、景品表示法に基づく措置命令を出した。
処分を受けたのは、『スーパーキラーV』を販売していた㈱IGC(東京都千代田区、市橋俊華社長)、『BMV Blocker』を販売していたアデュー㈱(東京都千代田区、髙松亜寿美社長)、『AIROSOL(エアロゾール)空間除菌』を販売していた㈱ANOTHER SKY(東京都新宿区、杉山剛浩社長)。
商品のラベルや自社ウェブサイトに「ウイルス バクテリア カビ 強力除菌 99.9%」、「長時間の除菌力」、「強力除菌・抗ウイルス」などと表示。同商品を対象物や空間に噴霧することで含有している亜塩素酸の作用でウイルス、バクテリア、カビを99.9%除菌する効果が得られ、汚れた場所においても除菌する効果が長時間持続する、室内空間を長時間除菌する効果が得られるかのように表示していた。
確認された表示媒体と期間はそれぞれ、『スーパーキラーV』が容器に貼付したラベルに2020年8月17日と10月19日、『BMV Blocker』は容器に貼付したラベルに同8月17日と10月22日、自社ウェブサイトが同8月26日~10月19日、『AIROSOL(エアロゾール)空間除菌』が容器に貼付したラベルに同8月14日と10月16日、自社ウェブサイトに同8月21日~10月23日。
消費者庁が期間を定めて、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出をそれぞれに求めたところ、期間内に提出された資料はいずれも、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものではなかった。
以上のことから、同表示は一般消費者に対して実際のものよりも著しく優良であると示すものだとし、消費者庁は措置命令を下した。
今回の措置命令に対して㈱IGCは、「景表法に対する認識不足が原因。社内体制を整えた上で商品をリニューアルし、コンプライアンス重視で取り組む」と回答した。㈱ANOTHER SKYは、「成分情報に対する認識不足が原因。社内体制を整え、再発防止に努める」と回答した。
【藤田 勇一】