『ワンタンメン』が60周年 【周年記念商品&企業2023】節目にさまざまな市場刺激策を実施予定
商品開発から発売へ、そこでヒットした商品が次に目指すのがロングセラーだ。しかし、コアとなる支持層は時代と共に移り変わる。紹介するのは、ブランドを次世代に伝え、ファン層の開拓に注力を続けてきたからこそ節目となる周年を迎えた商品群。そのプロセス、歴史もまた深い味わいをもっている。
『ワンタンメン』(エースコック(株))
袋ラーメンが家庭で楽しめるようになった1960年前後、「麺と具材の食感の違いがおいしさを生み出す」との考えから、「ワンタン」をメインの具材にして開発されたエースコックの『ワンタンメン』。
手延べそうめん職人の経験を持つ当時の開発員が、食感や長さなどを吟味・調整して商品化され、スープに関しても試行錯誤を重ねている中で松茸風味にたどり着いたエピソードが同社のブランドサイトにも紹介されている。
発売当時から耳なじみのある「♪ブタブタコブタ お腹がすいた ブー♪」というCMソングは、最新のCMでも使われている。
現在の商品展開では、袋麺5食パックのほか、カップ麺も販売。今年3月には、60周年を記念し、可愛らしい“こぶた”を大きく訴求し親近感を高めた周年パッケージへのリニューアルや、神戸・南京町とコラボした豚まん味のワンタンメンを発売する。
次の70周年に向けて若い世代にも親しまれる商品となるよう、各種の取り組みに力を入れていく。
【堂上昌幸】
(冒頭の写真:現在の5食パック、下の写真:売当時の商品パッケージ /いずれも同社提供)