十分な科学的根拠もなく「免疫を高めるブロリコ」などとうたいサプリメントを販売したとして消費者庁は15日、イマジン・グローバル・ケア㈱（東京都港区、木下弘貴社長）に対して景品表示法違反による課徴金納付命令を出した。

　同社は2016年11月2日～2019年1月28日までの2年余り、自社ウェブサイト「ブロリコ研究所」、冊子『免疫力を高めるブロリコとの出会い』、チラシ『病気を予防したいあなたへ』などの媒体を通じて、ブロッコリーから抽出した「ブロリコ」と称する成分を含むサプリメント『ブロリコ』の販売を行っていた。ウェブサイトから資料を請求した消費者に対して、冊子・チラシと共に、商品の注文ハガキ付きチラシと無料サンプルを送付するなどし、19年11月1日に措置命令を受けた。
　
　このように同社は当時、成分の広告と見せかけながら最終商品と結びつける手法を用いて60億円近くの売上を得ていたものとされる。
　消費者庁は同社に対し、来年4月18日までに1億7,889万円の課徴金の支払いを命じた。

（冒頭の写真：消費者庁の発表資料より）