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『わかめラーメン』が40周年 【周年記念商品&企業2023】業界の定説を覆すチャレンジが看板商品に

 商品開発から発売へ、そこでヒットした商品が次に目指すのがロングセラーだ。しかし、コアとなる支持層は時代と共に移り変わる。紹介するのは、ブランドを次世代に伝え、ファン層の開拓に注力を続けてきたからこそ節目となる周年を迎えた商品群。そのプロセス、歴史もまた深い味わいをもっている。

『わかめラーメン』(エースコック㈱)

 1982年、「業績をけん引する力強いヒット商品をつくる」を命題に、食品の安全・健康と内容の充実・質の向上を目指して開発され、翌年83年に誕生した『わかめラーメン』。当時の業界では、「わかめを乗せたラーメンは売れない」との定説もあったそうだ。

 ところが、ミネラルと食物繊維を豊富に含むわかめを具材のメインに、香ばしい直火焙煎タイプのごまの風味も加えたところ、その独創的な味わいが大いに支持を受け、発売1年目から大ヒットを記録。法被姿で登場した俳優・石立鉄男さんのCM効果も大きかったとか。

 その後、王道の味『ごま・しょうゆ』のほかにも、『鶏白湯鍋』、『ごま豆乳鍋風』、『海鮮チゲ鍋風』など多彩な姉妹商品を発売。中でも麺を抜いた『わかめラー』は終売後にもかかわらず数多くの問い合わせがあったことから、今年2月より『わかめラー 麺なし』を定番品としての発売を開始した。

 「今後もさまざまな企画によってブランドの活性化を図っていきます」と同社担当者は話す。

【堂上昌幸】

(冒頭の写真:40周年記念マークが入った現行品、下の写真:発売当時のパッケージ/いずれも同社提供)

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