「赤肉」摂取量が多い男性、高い肺がんリスク
(国研)国立がん研究センター社会と健康研究センターはこのほど、多目的コホート研究の結果、「赤肉」摂取量の多い男性で、肺がんの罹患リスクが高くなる傾向にあることがわかったと発表した。
調査は、1995年と98年に全国9カ所に在住していた45~74歳の男女約7万3,000人を対象に、2013年まで追跡。その間、男性901人と女性414人が肺がんに罹患した。
食事調査アンケートの結果を用いて、総赤肉、未加工赤肉、加工赤肉、鶏肉、魚介類、飽和脂肪酸の総摂取量を4つのグループに分けて、最も少ないグループと比較し、その他のグループの肺がんリスクを調べた。
解析の結果、男性の場合、総赤肉と未加工赤肉の摂取量が多いグループでは、肺がんリスクが高くなる傾向が見られた。女性では、肉類、魚介類、飽和脂肪酸摂取と肺がんリスクの関連は見られなかったと報告している。