「美と健康」をコンセプトに事業を推進 【ビューティーサプリ&コスメ】岩瀬コスファ、ウェルネス事業が着実に成長
岩瀬コスファ㈱(大阪市中央区、岩瀬由典社長)は、1931年創業の大手化粧品原料商社。国内外のトレンドを踏まえたさまざまな化粧品原料を供給。化粧品だけでなく、健康食品原料を組み合わせた内外美容の展開も強化し、2021年にスタートした中期経営計画の下、OEM事業を含むウェルネス事業を推進する。国内外の試験施設と連携し、化粧品と健康食品の有効性・安全性データの取得支援にも注力する。
ニーズに応じた差別化素材を提案
同社では、豊富な専門知識を有する薬粧スタッフが、クライアントと緊密なコミュニケーションを図り、ニーズを的確に把握し、研究開発スタッフと共に、新素材や新技術、市場のニーズや業界の最新動向、化粧品原材料メーカーとの交流で得た情報を基に、スピーディーかつ驚きのある提案を提供する。
差別化素材として提案している「ACTIGYM® marine ingredient」(アクティジム/製造元=Lipotec S.A.U.)は、2014年4月に発売された海洋性微生物(バミューダ諸島採取)が産出する糖質、ペプチド性物質が有効成分のスリミング向け化粧品原料。デスクワーク中心の女性ボランティア60人で56日間実施した試験や、同成分を5%含有したクリームによる社内モニター試験により得られた結果などをベースに提案。ボディメイク商品としてエステ店などから引き合いがあるという。担当者は「既存の美容サプリメントとの組み合わせや、スタイルアシスト化粧品を企画したい販売会社、企画会社に提案し採用の幅を広げたい」と話す。
健康食品原料も拡大、フェムケア市場にも期待
同社は、化粧品原料供給で培ったノウハウをベースに、美容を訴求した健康食品原料の提案を行う。もともと、女性を意識した素材の開発を得意としていることから、フェムケア市場への期待値も高い。同市場に対応した素材の開発・提案に関しては、グループ会社のビーエイチエヌ㈱(東京都千代田区、恩田明広社長)と連携し、積極的に進める。
中でも、国産(伊豆諸島、長崎)ツバキ(椿)の種子から抽出して得られた「ツバキ種子エキス末」、ツバキ種子エキスにシクロデキストリンを包接させ、苦味を軽減し、飲料など幅広く活用することができる「ツバキ種子エキス末-CD25」は、同市場の代表素材と位置付ける。
同社ではこの他、ウェルネス事業として茶花エキスやハスの花エキスなど独自の機能性素材をはじめ、1,000品目を超える機能性原料を展開している。「ハスの花エキス」は、2016年に美容系素材として上市したハスの花部(蓮花)由来の乾燥エキス粉末。ハスの花は中国や東南アジアの伝統医学で止血効果や鎮静、皮膚疾患の治療に使われてきた歴史があり、タイでは現在でもハスの花を食べる食文化が残る。同社ではハスの花に含まれるアルカロイド2,3,5に、美白成分として知られるアルブチンの約10倍の活性があることを確認。他素材と組み合わせた時の肌への相乗効果などエビデンスも取得しており、豊富な原料に関するノウハウを活用した製品企画に対応している。
機能性表示食品の届出を支援
機能性表示食品の届出にも積極的に取り組んでおり、同社オリジナル成分である「茶花乾燥エキスIC」のエビデンス取得に努め、独自に行った臨床試験結果を基に機能性表示食品として届出を行った。茶花乾燥エキスICは水溶性で、サプリメントだけでなく、ドリンク,ゼリーなどにも添加しやすいという。さらに、サフラン抽出物「Safr’Inside™」では日常でストレスを感じている方や、中高年女性の気分の落ち込みを緩和させる訴求で機能性表示の届出を準備している。多様化するクライアントからの要望に応えるため、同社では、機能性表示食品の商品企画から届出・公表に至るまでのトータルサポートにも注力している。昨年、通常通りの経済活動が再開し、コロナ禍以前を上回る好業績を記録したという同社。原料供給にとどまらないサポート体制で、事業の拡大を続ける。
<COMPANY INFORMATION>
所在地:大阪府大阪市中央区道修町1-7-11(本社)
TEL:06-6231-3456
問合せ先:https://www.cosfa.co.jp/inquiry/health.html
URL:http://www.cosfa.co.jp
事業内容:化粧品原料、医薬品原料、機能性食品対応原料の供給など