「人工」「合成」を削除、改正食品添加物表示制度が16日施行
「人工」「合成」の表記を削除する改正食品添加物表示制度が明日16日、公布・施行される。消費者庁は食品表示基準の改正により、一括表示欄の「人工甘味料」や「合成保存料」といった表示を「甘味料」「保存料」に変更。容器包装の変更を伴うことから、経過措置期間を設けて実施する。
消費者間で「人工」「合成」と表記した食品添加物は安全性で劣るという誤解があり、また食品衛生法では「天然」と「化学合成品」に差を設けていない。これらの観点から、食品表示基準で規定する「甘味料、人工甘味料または合成甘味料」を「甘味料」に変更するなどの措置を取る。
パブリックコメントを募集した結果、経過措置期間を求める意見が寄せられたという。これを受けて、2022年3月31日までに製造・輸入される加工食品や、販売される業務用加工食品の添加物については、従来の表示方法も認める。