国税庁は17日、「酒類の地理的表示として三重県を指定する件（案）」についてパブリックコメントの募集を開始した。募集期間は5月18日まで。

　三重県で生産される清酒を対象に、「三重」の名称を表示する。産地の特性について、三重県の清酒は暖かみがある、芳醇な酒質を持つ、口に含んだ瞬間からうま味を感じさせるなどと説明している。

　自然的要因として、紀伊山地や鈴鹿山脈から冬季に乾いた寒冷な風が吹き下ろすことなど、また人的要因として、江戸時代から「お伊勢参り」の参拝者をもてなすための酒造りが盛んだったことなどを挙げている。