「ハトムギ」の安全性情報
国立栄研がHFNetに追加
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所(東京都新宿区)は27日、素材情報データベース(HFNet)に「ハトムギ」の安全性情報を追加したと発表した。
動物試験(ラット)において、ハトムギふすま油の1時間前摂取は、静注投与したテオフィリン(喘息治療薬:CYP1A2基質)、ジクロフェナク(解熱鎮痛薬:CYP2C9基質)、デキストロメトルファン(鎮咳薬:CYP2D6基質)、クロルゾキサゾン(筋弛緩薬:CYP2E1基質)、ジルチアゼム(カルシウム拮抗薬:CYP3A4、P糖タンパク質基質)の血中濃度(AUC)および半減期に影響を及ぼさなかった。
また、同試験で、ハトムギふすま油の1時間前摂取は、ジクロフェナク(解熱鎮痛薬:CYP2C9基質)の血中濃度(AUC、Cmax)および半減期に影響を及ぼさなかったが、テオフィリン(喘息治療薬:CYP1A2基質)およびジルチアゼム(カルシウム拮抗薬:CYP3A4、P糖タンパク質基質)のAUC、Cmax、デキストロメトルファン(鎮咳薬:CYP2D6基質)のAUC、クロルゾキサゾン(筋弛緩薬:CYP2E1基質)のCmaxを増加させた。
さらに、ハトムギふすま油の7日間事前摂取は、ジクロフェナク(解熱鎮痛薬:CYP2C9基質)、デキストロメトルファン(鎮咳薬:CYP2D6基質)、ジルチアゼム(カルシウム拮抗薬:CYP3A4、P糖タンパク質基質)の血中濃度(AUC、Cmax)および半減期に影響を及ぼさなかったが、テオフィリン(喘息治療薬:CYP1A2基質)のAUCおよび半減期、クロルゾキサゾン(筋弛緩薬:CYP2E1基質)のAUC、Cmaxを増加させた。