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「オメガ3」の摂取で感染症のリスク軽減?

(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所(東京都新宿区)の研究連携推進室は20日、世界の最新健康・栄養ニュース「LINK de DIET」で、オメガ3系脂肪酸とビタミンDの補給により一部の人の感染症のリスクを減らし血圧を下げる効果があるかもしれない、というスイス・チューリッヒ大学などからの研究報告を紹介した。

 研究チームは、重要な疾患がなく、自宅で暮らす70歳以上の健康な男女2,157人をランダムに8つのグループに分け、各グループは、「オメガ3系脂肪酸(1日1g)」、「ビタミンD(1日2,000IU)」、「簡単なホームエクササイズプログラム」のグループに分けた。対照グループにはプラセボを与え、関節の柔軟性に焦点を当てたエクササイズを指導した。

 3年の間、参加者は1年ごとに7つある欧州トライアルセンターを訪問し、健康状態を調べた。また3か月ごとに電話調査を受けた。

 結果、オメガ3系脂肪酸は感染リスクを11%低下させたという。特に上気道感染症(10%)、尿路感染症(62%)に有効だった。他方、ビタミンDは男性の収縮期血圧を2.5 mmHg低下させ、より若い参加者(70~74歳)の感染リスクを16%低下させた。しかしこれらはどれも有意な結果ではなかったとしている。

 また解析の結果、ビタミンDとオメガ3系脂肪酸は、骨の健康・記憶・筋肉機能に影響を及ぼさなかったが、その理由として、参加者の健康状態が比較的良好であり、ほとんどの人が定期的に運動しているためだろう、としている。

 主任研究者のハイケ・ビショフ=フェラーリ教授は、「私たちの調査結果は、アクティブな生活習慣を持ち、既存の疾患がない70歳以上の成人にビタミンDとオメガ-3系脂肪酸を補給しても、骨の健康、記憶、筋肉機能に関しては何のメリットもないことを示唆している。けれども、感染症には影響があると信じている」とコメントしたという。

出展 https://academic.oup.com/jn
論文要旨 https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2772758

(以上、「LINK de DIET」より)

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