輸入原材料GMP認証を25日スタート JIHFS、「原材料受け入れ時の品質確認に資する」
海外から国内に輸入する、健康食品の「原材料」を対象にしたGMP(適正製造規範)の第三者認証を、健康食品GMP第三者認証機関の(一社)日本健康食品規格協会(池田秀子理事長。以下、JIHFS)が7月25日から新たに開始する。先月、健康食品の安全性や品質の確保をより一層推進する目的で、着手することを明らかにしていた2つの新規事業のうちの1つ。21日、正式に発表した。
JIHFSは発表で、輸入原材料を対象にしたGMP認証(GMP-IM、IM=Inported Material)の概要を、次のように伝えた。
「輸入原材料のロットごとに、国内において分析試験を実施してもらい、海外の製造工場による規格との同一性、同等性あるいは同質性を確認することを特長の一つにしている。
また、輸入原材料販売企業における品質管理責任者の任命、原材料規格等の関連書類ならびに原材料サンプルの保管状況について実地検査を行い、審査会において内容を確認し、原材料ごとに認証する」
その上で、「ロット毎に確認を行うことにより、健康食品の製造工場における原材料受け入れの時の品質確認に資するものになると考えている」と認証の意義を説明した。
JIHFSは今後、輸入原材料事業者などを対象に、GMP-IMの詳細を伝える説明会を開くことにしている。また、GMP-IMに関する規範書を有料で購入できるようにした。規範書は、認証基準の他に、認証に必要な各種基準書、手順書、帳票類の「ひな型」も掲載しており、「すぐに準備に取りかかることが可能」だとしている。
GMP-IMに関する問い合わせはJIHFS事務局(info@jihfs.jp)まで。