機能性表示、届出の差し戻しに困惑 国立栄研のデータベースが使用不可に?
機能性表示食品の届出において、新たな問題が持ち上がっていることが関係者の話から分かった。素材情報データベース(HFNet)で健康食品の安全性・有効性情報を提供している(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所(国立栄研、大阪府摂津市)の情報が届出に使用できなくなるというのである。
9月29日に一部改正されたばかりの「機能性表示食品の質疑応答集」の≪安全性の根拠について≫を見ると、「既存情報を用いた食経験の評価及び既存情報による安全性試験の評価における1次情報、2次情報とはどういうものか」との問い掛けに対し以下のとおりに答えている。
また、「公共機関のデータベースとはどういうものか」との問いについては以下のように回答している。
そこで消費者庁はある事業者の届出に対し、HFNetの情報を使用したことを指摘し、差し戻しの理由の1つにしているというのである。このような事態を招きかねないとの兆しは、春先に起きていた。【田代 宏】(⇒つづきは会員ページへ)
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