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サプリの表面からも情報発信 アリメント工業、錠剤印刷機を新導入

 文字や図柄などの情報をカラー印刷した錠剤状のサプリメントを開発、製造できるようになる。受託製造大手のアリメント工業㈱(山梨県南巨摩郡、若尾修司社長)が専用印刷機を工場に新規導入し、技術開発したことで可能になったもので、見た目が似通っているために起こる食べ間違いの防止や、ここにきて増加している偽造品の流通防止などの効果が期待できる。大量印刷も可能。印刷インキには可食性色素を利用する。

文字から図柄まで印刷可能、偽造品の流通防止にも

 専用の錠剤印刷機を工場に導入し、錠剤の表面に直接、4色カラー印刷を行えるようにした。印刷原理はインクジェット式のプリンターと同じで、表面に色を吹き付ける。そのため、従来からあるサプリメント印刷技術の刻印やレザー印字などと比べて高い解像度の文字を印刷できるほか、文字以外にも、QRコードやキャラクターなど、複雑な図柄や絵柄を印刷できるという。大量印刷にも対応できるようにするため、印刷機メーカーと改良を重ねた。

 医薬品の錠剤では、製品名などを表面に印刷したものを見かけることがあるが、サプリメントでは珍しい。

 ブランド名、会社名、製品名、配合成分名、製造年月日などを印刷することで消費者の識別性を高めたり、類似製品との差別化を図ったりといった効果が期待できる。キャラクターやマークなども印刷できるため、楽しみながら摂取してもらうことにもつながりそうだ。食べ間違いを防止したり、専用印刷機が無いと印刷できないため偽物の流通を抑止したりするメリットもあると同社では見ている。

【石川太郎】

(冒頭及び下の写真:錠剤印刷技術を反映させた参考品。アリメント工業R&Dセンター提供)

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