㈱ウェルネスニュースグループ（WNG、東京都港区）はきょう（9日）、ヘルスケア・ウェルネス分野の専門誌『Wellness Monthly Report』第54号のオンライン版（電子版）を刊行した。

　「健康食品・化粧品通販」と題した特集で、通信販売市場の動向をレポートする。大手食品メーカーのDtoC（Direct to Consumer）事業、医薬品メーカーによる健食通販事業への参入も相次ぎ、ますます新規客の獲得競争が激化している。新規獲得のための施策でもある2ステップや初回半額オファーなどを狙った転売も後を絶たず、その打開策としてAmazonや楽天などのモールの存在感が高まってきた。事業者の現場に目を向けると、マネージメントを任せられる人材の不足、原料・資材・物流費の高騰など課題が山積する。
　また、オリックス㈱による㈱ディーエイチシー買収、アリナミン製薬㈱による悠香ホールディングス㈱の買収など、相次ぐM＆Aでヘルスケア通販業界の潮目が変わろうとしている。その動向をレポートする。

　企業の動向としては、高い正社員オペレーター比率で、通販事業者の電話・メール・チャットなど顧客とのコンタクト業務をバックオフィスで支えるCENTRIC㈱営業本部長の川崎之朗氏に、同社の強みや今後の展望などについて話を聞いた。また、研究開発から製造・販売まで一貫して提供し、機能性表示食品などの自社通販にも注力する㈱ファイン代表取締役の佐々木信綱氏に話を聞いた。

　その他、㈱新広社、㈱京都サラダ、㈱アップライフ、㈱WUUZY、SBSホールディングス㈱、㈱日立物流、佐川グローバルロジスティクス㈱といった、通販事業者を陰で支える支援会社にスポットを当てた。通販事業者は、カルシウム錠剤の製造で110余年のワダカルシウム製薬㈱、機能性表示食品『天使のララ』などを展開する㈱エミネットを紹介。

　「機能性食品素材 最前線」では、新たな機能性脂質を含む新素材「ペンタデシル」にスポットを当てた。機能性表示食品にも応用できる可能性もある。また、「あの話題を追う」と題して、大豆由来エクオールの製法をめぐる特許権侵害訴訟を追った。この訴訟、まだまだ終わりそうにない。

　その他、300人規模の臨床試験を実際し、体重調節以外にも多彩な機能を持つ「DygloFit®」の販売を開始した㈱龍泉堂、国内未利用資源の有効活用を推進するビーエイチエヌ㈱の動向を紹介している。

　
※お知らせ
本誌はバックナンバーも含めて、会員企業であれば、WNGのホームページからパスワードを入力してオンラインで閲覧できます（1社何人でも可能）。WNG会員の皆様はパスワードを入力の上、こちらから購読できます。