SAKURAエキス、タイにも展開へ
現地FDAがNovel Foodと認める
オリザ油化㈱(愛知県一宮市、村井弘道社長)が製造販売する健康・美容食品素材「SAKURA EXTRACT」(桜の花エキス)が、このほどタイのFDA(食品医薬品局)からNovel Food(新規食品)として承認された。これまでタイは東南アジア市場で唯一、同素材を輸入できなかった国だが、今回の承認でアジア市場での拡販につながる可能性が高まった。同社のタイ法人が2月28日までに伝えた。
同社によると、タイで食経験のない食品や食品原材料を販売するには、同国FDAから安全性について承認を受け、Novel Foodとして認められる必要がある。「承認されるまでにはかなりの時間と種々の書類提出が必要」で、安全性については「東南アジアでも厳しく評価・管理」されているという。
同社は2010年に「SAKURA EXTRACT」を発売。日本の「美」をイメージさせる代表格ともいえる桜の花の含有成分や機能性に着目して開発したもので、日本でも同年、「桜の花エキス」の名称で原材料販売を開始した。
桜の花に、フェニルプロパノイド配糖体のカフェオイルグルコースやフラボノイド配糖体のケルセチングルコシドが含まれることを、同社が京都大学との共同研究で確認。それら成分にAGEs産生抑制機能があることも見出したことで、同素材は「抗糖化素材」としてよく知られる。化粧品向け原材料も展開しており、「12年の歴史の中で国内外の数多くのサプリメント、化粧品に採用されている」という。