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LDL減らす機能、「小型」に特化 【機能性表示食品届出更新】シクロデキストリンで新たなヘルスクレーム

 消費者庁は14日、機能性表示食品の届出情報公開データベース(DB)を更新し、届出番号H1254からH1267までの計14件(サプリメント5件、それ以外の加工食品7件、生鮮食品2件)を公開した。サプリメントには、「小型」のLDL(悪玉)コレステロールを減らす旨のヘルスクレームを行う届出が含まれる。LDLコレステロールには大きさがあり、小型のLDLは、それより大きなLDLと比べて血管内皮に侵入しやすく、酸化した状態で血中に長くとどまるとされる。

 血中LDLコレステロールを下げる旨のヘルスクレームを行う機能性表示食品はこれまでに多数届け出されているが、LDLの中でも、健康リスクがより高いと言われる「小型」に対象を限定した機能性を表示しようとする届出は今回が初めて。

 この従来なかった届出は、α‐シクロデキストリンを機能性関与成分にしたサプリメントについて、「α‐シクロデキストリンは、小型LDLを減らすことが報告されています」と、研究レビューに基づき表示するもの。届出者は、シクロデキストリンを販売する㈱シクロケム(神戸市中央区)関連会社の㈱コサナ(同)。同社は届出資料の中で、小型LDLの測定方法などを説明しているほか、「久山町研究」を引き合いに出しながら、「健常者の小型LDLを減らすことが健康の維持及び増進に役立つ理由」も説明している。

 この日の更新ではほかに、アンセリンを機能性関与成分とする生鮮食品の届出が公開された。冷凍サーモントラウト(ニジマス)が届け出されたもので、血清尿酸値が高め(5.5~7.0 mg/dL)の人の尿酸値の上昇を抑える旨を表示し訴求する。アンセリンを関与成分にした生鮮食品はこれまでも届け出されていたが、魚介類は初。『薬膳サーモン』を提案する㈱BKTC(東京都目黒区)が届け出た。

 4月のDB更新はこれで5回目。3月に入ってから提出された届出資料の公開も始まった。

 なお、この日の更新では、取り下げに関する情報更新もあった。追加されたのは1件。製造販売予定がないことを理由に、『メタボーシ粒b』を製品名とするサプリメントの届出を協和薬品㈱(富山県富山市)が取り下げたという。同社は、それとは別に、機能性関与成分とヘルスクレームを同一とする『メタボーシ粒a』を届け出ている。

【石川太郎】

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