L-92乳酸菌、免疫ケアで新規5件 【機能性表示食品届出更新】同時に訴求、鼻の不快感軽減
機能性表示食品の届出情報公開データベースの更新が17日にあり、プラズマ乳酸菌に続く第2弾の免疫ケア機能性関与成分となったL‐92乳酸菌に関する新たな届出5件を含む計24件の新規届出が公開された。L‐92単体でダブルヘルスクレームを行う届出が含まれる。免疫ケアに加え、鼻の不快感軽減を訴求する。
L-92乳酸菌（L. acidophilus L-92）は、アサヒグループの独自素材。免疫ケア（健康な人の免疫機能の維持に役立つ）を訴求する届出が昨年12月、初めて公開されていた。届出者はアサヒグループ食品㈱（東京都墨田区）。『ディアナチュラゴールド L-92乳酸菌＆食物繊維』を商品名とするサプリメントを届け出た。
この日公開された新たな届出は、小容量ペットボトル飲料（清涼飲料水）4製品、ノンアルコール飲料（炭酸飲料）1製品の計5製品に関するもの。このうちアサヒ飲料㈱（同）が届け出た清涼飲料の『守る働く乳酸菌W200』など2製品では、以下の表示が行われる。
「本品には、L-92乳酸菌（L. acidophilus L-92）が含まれます。L-92乳酸菌は、pDC（プラズマサイトイド樹状細胞）の働きを助け、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されています。また、ホコリ・ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減することが報告されています」。
鼻の不快感軽減は、L-92乳酸菌に関する既存のヘルスクレーム。新規ヘルスクレームの免役ケア機能と組み合わせることで、競合するプラズマ乳酸菌を配合した機能性表示食品との差別化を図ると考えられる。『守る働く乳酸菌W200』に関する届出資料によると、同製品の販売開始予定日は4月1日。
BCAAで4件目 サンクトが届出
17日公開されたのは、届出番号H821から同844まで24件。内訳は、サプリメントが12件、それ以外の加工食品が11件、生鮮食品が1件。
新規の機能性関与成分は見られなかったが、BCAA（バリン、ロイシン、イソロイシン）について、通算4件目の届出が公開された。アミノ酸の輸入販売を手がける㈱サンクト（東京都江東区）が届け出たもので、同社として初の届出。届出表示は、「運動による一時的なからだの疲労感をやわらげることが報告されています」とした。BCAAは、これまでに大塚製薬㈱、富士食品工業㈱の2社3製品が届け出されていた。
新規届出24件の概要は下の一覧のとおり。
なお、届出の取り下げに関する情報更新が今回もあり、販売終了を理由に、ニットービバレッジ㈱（富山県下新川郡）が、難消化性デキストリンなどを関与成分にした清涼飲料水の届出3件を取り下げた。他に、㈱明菱（北九州市八幡西区）が、湿熱処理レジスタントスターチを関与成分にした米粉加工食品の届出を撤回。同社は昨年12月、高機能加工米事業から撤退することを発表しており、事業撤退に伴い、届出を取り下げた。レジスタントスターチを届け出ていたのは同社のみだった。
【石川 太郎】
（冒頭の画像：アサヒ飲料が届け出た「守る働く乳酸菌W200」の表示見本をキャプチャ、一部切り抜き。消費者庁届出情報公開DBから）
