JST、研究費不正使用で元教授の申請資格を制限
京都大学の研究者による研究費の不正使用が確認されたとして、(国研)科学技術振興機構(JST)はこのほど、京都大学と研究者に対する措置内容を公表した。
不正使用が認められたのは、産学共同シーズイノベーション化事業「食品由来成分を用いたストレス性腸炎治療薬および予防薬の開発」(不正認定額:委託研究費分17万3,914円)、戦略的創造研究推進事業「高精度ハイスループットSNP解析技術によるSNP部位の確認」(同76万7,009円)、革新技術開発研究事業「GPR120に効果的に作用するリガンドに関する研究」(同892万5,420円)の3件。
JSTは研究者の元教授に対し、JSTの全事業への申請資格と共同研究者として参加する資格を2022年3月までの4年間制限する措置を取った。また、京都大学からは全額返還されたとしている。