JARO、「背が伸びる」健康食品の広告に警告
(公社)日本広告審査機構(JARO)はこのほど、広告トピックスとして「健康食品で背が伸びるとうたえるか?」を取り上げた。
事例は、インターネット上のインフィード広告で、健康食品の摂取によって背が伸びたかのように誤解させる子どもの比較写真を掲載。リンク先には「この〇〇(商品名)でぐんぐん」の記載がある。健康食品で背が伸びることを伝えたいのではないかと解釈できる。
JAROでは、中間ランディングページから飛べる最終リンク先で通販を行うA社に照会。A社は、インフィード広告と中間ランディングページの比較写真などについて、「代理店で独自に使っている素材で当社は関知していません」と回答した。
しかし、中間ランディングページの運営者はA社と表示され、同サイトと紐づいている通販サイトの広告主はA社であることから、中間ランディングページの広告主はA社であると指摘。アフィリエイターが制作したものであっても、制作者とともにA社にも表示に対する責任があると説明している。
また、行政によると、特定の成分が成長に関与しているような表示の場合、根拠が求められ、比較写真については実際のものでなければ虚偽になるという。
JAROはA社に対し、景品表示法や健康増進法などに抵触する恐れがあると指摘し、今後、適正な表示を行うように警告した。