消費者庁の消費者安全調査委員会（消費者事故調）は25日、「ネオジム磁石製のマグネットセットによる子どもの誤飲事故」に関する、消費者への周知資料を取りまとめたと発表した。国内において、磁石の誤飲、特に複数の磁石を誤飲した場合の危険性について、これまでに日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会Injury Alert（傷害速報）や、東京都生活文化局からも注意喚起がされている。中川丈久委員長は、「クリスマスシーズンを前に、これからギフトなどによる需要が増えることが予想されるため、すでに明らかとなっている危険性について報告書より先に周知することで、少しでも再発防止を図りたい」と述べた。

　また、製品等事故調査部会において、エステサロンでのHIFU（ハイフ）による事故について調査を行ったと報告した。持丸正明委員長代理は、「HIFUについては、実態調査の方法について審議した。調査対象を、事業者だけではなく施術を行うエステティシャンや利用者まで拡大し、意識調査だけでなく、その認識や経験の有無などについても確認を行うことになるだろう」と述べた。

【藤田　勇一】