EMS機器の販売会社4社に措置命令、事実でない痩身効果
電気の刺激で腹部の筋肉が刺激されるというEMS機器の使用により、著しい痩身効果が得られると表示したとして、消費者庁は31日、販売会社4社に対し、景品表示法に基づく措置命令を出したと発表した。
4社は、(株)オークローンマーケティング(愛知県名古屋市、青谷宣孝代表)、(株)ディノス・セシール(東京都中野区、石川順一代表)、(株)プライムダイレクト(愛知県名古屋市、長野庄吾代表)、ヤーマン(株)(東京都江東区、山﨑貴三代代表)。
(株)オークローンマーケティングは、『スレンダートーン アブベルト』をBS放送の通販番組で販売。その際、1カ月または6週間の使用により、ウエストサイズが「驚きのマイナス14.4センチ」、「なんと、マイナス19.6センチ」などに減少したと表示した。
(株)ディノス・セシールは自社ウェブサイトで配信した動画で、『クワトロビート』や『TBCスレンダーパッドBE』の効果を宣伝。4週間の使用により、モニターのウエストサイズが「-11cm」、「-18.8cm」などになったと標ぼうした。残りの2社でも、同様の表示を行っていた。
4社からは表示の裏付け資料が提出されたが、いずれも合理的な根拠と判断されなかった。消費者庁では、表示が景表法で禁止する「優良誤認表示」に該当すると判断。4社に対し、違反行為の内容を一般消費者へ周知することや、再発防止策を整備することなどを命じた。
取材で(株)ディノス・セシールは、「お客様や関係者へお詫び申し上げる。措置命令を厳粛に受け止め、チェック体制の強化や社員教育を徹底する」(広報室)とコメントした。
(写真:優良誤認表示により販売された商品)