DHAでアイケア、黄斑色素を増加 【機能性表示食品届出更新】原材料商社が初の届出
機能性表示食品の届出情報公開データベースの更新が12日にあり、届出番号H804から820まで17件(サプリメント8件、それ以外の加工食品7件、生鮮食品2件)の新規届出が公開された。DHAなど既存の機能性関与成分について、新しい届出表示が含まれる。
原材料商社の島貿易㈱(東京都中央区)による届出が初めて公開された。DHAを関与成分にしたサプリメントを届け出たもので、訴求機能はアイケア。「光による刺激から目を保護するとされる網膜(黄斑部)色素を増加させることが報告されています」という表示を届け出た。
DHAは、これまでに300件近く届け出されている関与成分だが、目に対する有用性を訴求するものは今回が初めて。島貿易では、フランスのポラリス社が製造する微細藻類由来DHA含有油を取り扱っている。
ゲッケイジュ葉エキス、「口腔内悪玉菌の存在比率上昇抑える」
この日の更新では他に、オーラルケア領域で既存の関与成分、ゲッケイジュ葉エキス(指標成分:デアセチルラウレノビオリド、コスツノリド)について、変化を加えたヘルスクレームが公開された。
「日常生活における口腔内の悪玉菌の一種であるT.forsythensisの存在比率の上昇を抑えることによって、健常な女性の歯ぐきを丈夫で健康に保つ機能があることが報告されています」というもの。アウトカムはこれまでと同様だが、作用メカニズムに関する文言がこれまでの届出にはなかった。
歯ぐきの健康に影響を与える可能性のある細菌に対する働きを説明することで、表示する機能の具体性が増したかたち。ゲッケイジュ葉エキス『ローレッシュ』の原材料販売を手がける常磐植物化学研究所㈱(千葉県佐倉市)が届け出た。
12日公開された新規届出17件の概要は下の一覧のとおり。なお、この日も届出の取り下げに関する情報更新があり、生産終了を理由に、肌のバリア機能を訴求する飲料の届出を㈱シーボン(東京都港区)が取り下げたという。
【石川 太郎】
関連記事:23年最初の更新で新規関与成分 「QOL納豆菌」で睡眠ケア
:オーラルケアにゲッケイジュ葉エキス 22年から機能性表示対応素材に