CENTRIC、音声感情解析に関する特許取得 組織内のコミュニケーションから従業員の離職などを予測
コールセンターの運営、コンサルティングと感情解析の研究・開発事業を行うCENTRIC㈱(東京都豊島区、山田亮社長)はこのほど、音声感情解析「ESAS(イーサス)」に関する特許「行動予測システム及び行動予測方法」を取得したと発表した。
「ESAS」は、これまでにさまざまな企業で導入され、音声認識&音声感情解析サービス、コールセンターサービス、オンライン面接サービス、ストレスチェックサービス、パーソナリティー診断サービスなどに活用されている。
同特許は、熊本大学大学院先端科学研究部先端工学第4分野(ビッグデータ分野)の、有次正義教授と眞鍋雄貴助教(研究当時)の研究室とともに、2018年9月から開始した音声データ解析による感情解析技術に関する共同研究結果。
組織に所属する特定者が他者との間で行ったコミュニケーション(顧客対応や組織内での上司との面談など)を分析することにより、特定者の将来の行動(離職など)を予測することができる。これにより、コールセンター運営に限定されず、例えば組織内において、部下である従業員とその上司との間の面談などで交わされるコミュニケーションであっても、将来の行動を予測することが可能になるという。
同社は、「心豊かな社会の実現」を理念に掲げる。音声感情解析技術がその一翼を担うと信じ、今後もテクノロジーの開発・応用を進めるとしている。