BGG Japan、ノコギリヤシのサプリ 「エキス等」の機能性表示食品にトライ
<同等性の判別方法を確立>
BGG Japan(株)(東京都中央区、張彬社長)は15日、ノコギリヤシオイルを用いたサプリメントを機能性表示食品として届け出る方針を明らかにした。
ノコギリヤシは、北アメリカ大陸の南東部に自生するヤシの1種。同社では、その果実から抽出したオイルのサプリメント(ソフトカプセル)を用いて、ヒト試験や安全性試験を実施するなど、機能性表示食品の届出の準備を進めている。
機能性を証明するため、健常な日本人を被験者とした試験と、境界域を含む日本人を被験者とした試験を実施。健常者の試験は論文化を終え、境界域を含む試験については近く論文化される見通しだ。システマティック・レビュー(SR)も実施する計画。また、安全性については5倍量の過剰摂取試験によって確認し、論文化された。
ノコギリヤシは、機能性表示食品制度の「機能性関与成分が明確でない食品」に該当。このため、同社では分析機関などで、同等性の確認について検証中という。
さらに、ノコギリヤシ以外の原料を混ぜた偽物が出回っていることから、本物と偽物を判別する方法を開発。判別方法は学会で発表し、特許出願済みとしている。
本物と偽物を判別した上で、溶出試験や崩壊試験などによって、販売製品と試験に用いたものとの同等性を担保する考えだ。