（一社）消費者市民社会をつくる会（ASCON／東京都渋谷区、阿南久代表理事）はきょう（6日）、ASCON科学者委員会の鈴木勝士委員長が辞任したと発表した。事務局の山崎毅氏が後任を務めるという。

　ASCON は、6月5日付「ASCON科学者委員会の見直し・再編について」という書面も同時に公表。「科学者委員会メンバーの減少」、「財政の窮迫」、「科学者委員会の判定を不服とする事業者の撤退」などを再編の理由として挙げている。再編時期については「可能な限り早い段階」としている

　これからは、組織構成を科学者委員数名と消費者委員数名の構成による「ASCON 科学者・消費者委員会」とし、科学者委員による評価判定とともに、消費者委員から広告に関する行政情報なども提供できるようにする。
　委員と事務局長は ASCON 理事会の指名とし、年２回を目途に会合を開き、出席手当（少額・別途規定）も支給する。

　また、ASCON 科学者・消費者委員会による評価判定は、中心的には科学者委員が担う。基準は現在の ASCON「科学者委員会・届出者自己評価基準」を引き継ぐものの、「消費者庁の事後チェック指針」や「トクホの機能性表示評価基準」に基づいて再度整理する。
　事業者から寄せられた自己評価報告は事務局で整理の上、そのまま一覧表にして ASCONのWEB サイトで公表する。

　ASCON 科学者・消費者委員会による広告に関する情報提供は、中心的には消費者委員が担い、消費者庁の「健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について」に基づいて行われる行政措置、「健康食品のインターネット監視」による行政指導などの情報を提供する。
　さらに、行政情報や国民生活センターからの消費者相談、注意喚起情報、消費者が製品を購入する店舗やインターネットにおける販売方法についてもウォッチ活動を行った上で情報提供する。

　詳細はこちら（ASCONホームページより）